鉄道ファンのなかでも、鉄道車両の写真や動画を撮影するのが大好きな人たちを「撮り鉄」と呼びます。
車両の観察を楽しみながら、写真技術を磨くことができる魅力的な趣味です。
車両形状の変遷に目を光らせ、新型車両をいち早くキャッチ。
長時間の待機も厭わない情熱が大切です。
目次
こんな人にお勧め!
鉄道ファン歴の長い人はもちろん、鉄道にはまってないけどカメラが趣味の人にもおすすめの趣味です。
撮り鉄の多くはカメラ愛好家なので、同好の仲間と交流を深められるのも魅力です。
また、写真技術向上のために撮影ロケーションを探すので、街歩きが好きな人にもおすすめです。
始めたきっかけ
趣味としての「撮り鉄」は、デジタルカメラやスマートフォンの普及が大きなきっかけとなっています。以前はフィルムカメラが主流で撮影コストが高かったのですが、デジタル化により手軽に何枚でもシャッターを切れるようになりました。
特に、インターネット上で写真を共有・発信できるようになったことも広まりを後押し。気軽に鉄道写真を楽しめる環境が整ったことで、新しい鉄道ファン文化として広まっています。
- 仕事を定年退職して、何か趣味を持たなければならないと思っていたので、撮り鉄を始めました。(60歳以上 男性)
- 知り合いから、一眼レフカメラを譲ってもらった事がきっかけで、とりあえず撮り鉄の人達に混じって電車の写真を撮影してみた事がきっかけ。(40代 男性)
- 何か面白い趣味がないか、職場で聞いたところ「撮り鉄」が自分の中で引っかかったからです。(20代 女性)
- 大学時代の友人に誘われて、友人が撮影している所に同行したところ、ハマり始めました。(20代 男性)
- 鉄道が好きで撮りたいと思ったからです。(50代 女性)
- 友達にすすめられて開始(30代 男性)
- 地元の国鉄型の車両が運行終了になってしまうため、その記録に用に(40代 男性)
- もともとは絵を描くのが趣味で、写真を撮ってそれをもとに絵を描いていたのですが、インスタグラムを始めて写真を投稿するようになりました。風景写真がメインですが、風景の中に鉄道が入っているといい感じの写真が撮れるということが分かったので、鉄道写真を撮る機会が増えてきました。(40代 男性)
よかったこと・メリット
撮り鉄を通じて、普段行くことのない街へ出かけるきっかけが増えます。鉄道沿線を中心に、見晴らしのいい撮影ポイントを探して街を歩くことで、その街ならではの新しい発見があるのが楽しみの一つに。
また、被写体を見つけて構図を考える力が身についていく実感があるので、撮影技術が自然と向上していくことの達成感も味わえます。
同じ趣味の仲間と一緒に撮影に出かけたり、SNSで作品をシェアしたりすることで、交流の範囲が広がっていくのも魅力のひとつです。
(60歳以上 男性 趣味歴3年~5年未満)
(40代 男性 趣味歴6ヶ月~1年未満)
同じ趣味をやっている人はやっぱり同じイベントに興味があるので、いつものメンバーに出会うことも多くなります。そこで行われる交流も楽しかったです。
(20代 女性 趣味歴 1年~3年未満)
(20代 男性 趣味歴1年~3年未満)
(50代 女性 趣味歴6ヶ月~1年未満)
ちょっとネガティブなイメージも持っていたんですが、実際私の周りにはそういった悪い友達はいなく、撮影を進めていくうちに、ドンドンと電車についての知識も増え、友人が増えたのが良かったことですね。
(30代 男性 趣味歴1年~3年未満)
(40代 男性 趣味歴1年~3年未満)
街を歩いていても、近くに鉄道の線路がないか探してしまいます。近くに鉄道がないと分かっているところでも街の中を観察しながら歩くようになりました。そうすると、街の中にはいろいろなところに「絵になる風景」が隠れており、普通なら見逃してしまいそうな何気ないところに美しい風景があり、それを見つけることができるようになりました。
(40代 男性 趣味歴3年~5年未満)
残念なところも・デメリット
気象条件に左右されやすいのが難点です。雨や曇りだと撮影がしづらくなります。
また、夜間の長時間撮影では体力的にきつい場合も。
路線によっては撮影スポットが限られてしまうことも。
画像処理に時間がかかったり、機材投資が必要になったりとお金や時間がかかることもデメリットでしょう。
それにあまり丈夫なものではないので、壊れた時の精神的ダメージがとても大きいです。
どのように情報収集、撮影対象を決めていますか?
もしネットでは細かい時間がわからなければ時刻表で調べて、自分が行けそうな土地なら、撮影に行くという感じです。
時々鉄道ジャーナルを購入して、臨時列車などの対象を決定しています。
ツイッターとかで、情報をみて決めたりもします。
始めるのにかかった費用・必要な道具
カメラ機材(一眼レフやミラーレスに望遠レンズ)の他、三脚もあると便利です。
機材次第ですが、最低限の環境なら10万円程度からスタートできます。
1万円(ランニングシューズ)などです。
1万円(ケースなど)
趣味に毎月いくら使っていますか?
機材の維持費と移動費(交通費、車のガソリン代など)を合わせると、平均で月5,000円~1万円程度の支出になると思われます。
10万円(交通費)位です。
1000円(書籍代)
使っているカメラの機種を教えて下さい
趣味に便利なサービス・アプリ
このアプリは鉄道に関するニュースなどがわかりやすくまとめられていて良いアプリです。自分の気になる車両をピンポイントで情報収集ができるサービスが気が利いていています。
コラムなど面白い記事もたくさんあって、余計に趣味にのめり込むようになりました。
鉄道チャンネルニュース
EXPRESS Ltd無料posted withアプリーチ
まとめ
撮り鉄は、鉄道ファンとしての知識欲を満たすことができる趣味です。
自分の目で現場を見て、データを集めることで知識が深まります。
また、被写体を見つけ構図を考えることで、撮影スキルが身に付いていきます。
街歩きが好きな人にとっても、ロケーションハントは魅力的な遊び心のひとつです。
同好の仲間と交流を深められるのも魅力のひとつです。
鉄道への愛情と写真への思いを合わせ持つ人にとって、充実感の得られる趣味といえるのではないでしょうか。