剣道は、形だけでなく心技体のすべてが鍛えられる日本古来の武芸です。
礼儀正しさと品格を身につけ、心と体の双方が成長することができるのが最大の魅力です。
年齢層も幅広く、子供からご高齢の方まで、生涯の趣味として続けていけるのも剣道の魅力です。
今回は、剣道初心者の方に向けて、剣道を始めるきっかけやメリット、学習方法などをご紹介します。
剣道という深い世界をのぞいてみませんか。
目次
こんな人にお勧め!
剣道は性別や年齢に関係なく楽しむことができます。
特に以下のような方にお勧めの武道です。
- 礼儀正しさを身につけたい方
- 心と体の鍛錬をしたい方
- 集中力を高めたい方
- 根気強さと忍耐力をつけたい方
- 人と競い合うことが好きな方
- 生涯を通して続けられる趣味が欲しい人
剣道では礼儀作法が大切にされます。
また、形(かた)の練習を通じて心技体が磨かれ、集中力や忍耐力が身につきます。
競争心を上手く使って自分を高めることもできるのです。
始めたきっかけ
多くの方が剣道を始めるきっかけとして、「武道に興味があった」「精神面の鍛錬がしたかった」「運動不足を解消したかった」といった理由が挙げられます。
中には、友人の誘いを受けて、さりげなく剣道場をのぞいてみたことが始めるきっかけになった、という方も少なくありません。気軽に参観できる点も剣道ならではですね。
その他、小・中・高校時代に部活動として剣道を経験し、久しぶりに再び始めたいと思った方もいらっしゃいます。学生時代に培った基礎技術を、大人になってから再確認できるのは貴重な機会と言えます。
いずれにしろ、武道への関心や精神鍛錬の意欲がなければ、剣道を続けるのは難しいでしょう。ゆるやかに始めて、自分のペースで楽しむのが大切です。
- 定年退職して何も運動せずに動かないと、体力は落ち、そのうち体が動かなくなると思ったから。(60歳以上 男性)
- 以前から武道に興味があったので、やってみたいと思ったからです。(20代 女性)
- コロナ禍での在宅勤務で体を動かしていないため、やったことのないスポーツをということで初めてみました。(40代 男性)
- 妻の勧めで始めました。(30代 男性)
- 近所に道場があり、そこに通う友達に誘われたため(30代 女性)
- 子供がやりたいと言ったので一緒に始めました。(40代 男性)
- 自分の子供が始めてから一緒にやってみようということで。(30代 女性)
- もともと家族が剣道をしており(兄、父、祖父)、幼いころから剣道が身近な環境でありました。(父が剣道の先生ということもあり)
私も勧められていましたが、小学校から大学まで吹奏楽部に所属しており、剣道に一切かかわっていませんでした。
5年くらい前に、実家に帰省した際に大掃除をしていると防具がでてきたこと、また、ダイエットがてら運動しようと思い、いろいろ検索していた時に、大人からでも剣道ができるんだとおもい、初めてみました。(30代 女性)
よかったこと・メリット
礼儀作法が身につく
剣道は「礼に始まり礼に終わる」と言われるように試合の前後にお互いに敬意を表す礼を行います。
また、稽古や試合中も相手や自分を尊重する態度を示します。
これらの礼儀作法は、剣道だけでなく日常生活でも役立ちます。
体力向上
剣道は全身運動です。重い防具を着て素早く移動したり、竹刀を振るので足や腰、腕や肩などの筋肉と持久力が鍛えられます。
剣道は全身の筋肉をバランスよく使うことで健康にも良いと言われています。
集中力や判断力が鍛えられる
1対1の対人競技だからこそ、「集中」「忍耐」「決断」などの精神力が鍛えられます。
心が鍛えられることでプレッシャーに強くなり普段の生活や仕事でも役に立ちます。
交流が広がる
剣道は道場や体育館などで大勢の仲間と楽しむ競技ですので、自然と交友関係が広がっていきます。
性別問わず、年齢層も幅広いため普段の生活圏では作れない新しい友人が増えていきます。
しかし、顧問と言っても、やったことのない運動(例えば、硬式テニス、野球、陸上、剣道など)の部活の顧問をやらされたこともありました。
その中で、自身でやってみたいなと思ったのが、剣道でした。
剣道は、精神集中力は付くし、心地よい汗をかき、減量にも役立つし、体力をつける効果も有りますね。
(60歳以上 男性 趣味歴1年~3年未満)
また、趣味を通して人とのつながりができ、武道の作法や道着の身に付け方などを学ぶことができたのが良かったです。
(20代 女性 趣味歴5年以上)
素振りは精神統一に非常に役に立ち、心を無にして練習ができるので精神的にも非常に良いです。体を動かす以上に精神的なメリットがあったのは良かったです。
(40代 男性 趣味歴0ヶ月~6ヶ月未満)
剣道は、精神集中出来大きな声を出すので、心も落ち着きリセットされる感覚があり楽しんでおります。
(30代 男性 趣味歴 1年~3年未満)
いろんな技を自分で編み出したりフェイントをかけたりして一本取れると気持ちがいい
(30代 女性 趣味歴1年~3年未満)
また、試合の後に慰労会などがあり、これも楽しみの一つです。
更に、別の剣道教室の先生や生徒などとも仲良くなれるなど、交遊関係が広がりました。
小学生から高齢者まで幅広い年代の人と知り合いになれました。
(40代 男性 趣味歴5年以上)
(30代 女性 趣味歴1年~3年未満)
また、周囲からは落ち着きがでたねといわれます。試合にはまだ出たことはありませんが、週に1回、道場にいくのはリフレッシュできるので良かったと思います。
(30代 女性 趣味歴3年~5年未満)
残念なところも・デメリット
- 怪我や事故のリスクがある
- 道具や道着などに費用がかかる
- 練習時間や場所に制限がある
学習方法を教えて下さい
剣道の学習では、基本の姿勢や構えなどの「形」の習得が基本になります。
はじめは、先生から直々に指導を受けながら、竹刀を正しく握る手の形や足運びを繰り返し練習します。
一度に多くのことを覚えるのは難しいので、根気強く1つずつ体得していきましょう。
2、3ヶ月くらい練習を重ねると、基本動作がスムーズにできるようになってきます。そこからは、相手との対人練習を通じて実戦的な技能を身につけていきます。
段階を追って上達していくためには、先輩方との練習試合が欠かせません。上級生から学ぶことも多いはずです。
また、自分より上手な人と互角に渡り合うためには、日頃の鍛錬も大切です。
朝練や自主練習にも積極的に取り組むことをおすすめします。
参加している人達が同じ年代の人たちなので、練習もやりやすいし、教わるのも気兼ねをしなくて良い。
同じように、剣道を学ぶ人たちとの交流があるので、きついことがあっても続いています。
有段者も非常に多く当初敷居が高く感じましたが、気兼ねなく話ができるのが良いです。
年齢を重ね、趣味で仲間ができる事は良いと思っています。
また、仲間と一緒に練習をし上達出来る喜びがあります。
最初は切り返しや掛かり稽古から。
また、他の生徒たちと一緒に試合形式の稽古もしています。
子供と一緒に通っているのでお互いの成長が知れて楽しいです。
コロナ前であれば練習後、飲みに行くこともありました。
始めるのにかかった費用・必要な道具
- 竹刀
- 剣道着
- 防具(面、胴、小手、垂、はかまなど)
- 防具などを入れるためのかばん
初心者の場合は剣道場でレンタルできる場合もあるので、通おうとしている剣道場に問い合わせてみましょう。
入門用の初心者セットなども売っているので、そういったものを活用するのが過不足無く道具が揃って良いかと思います。
1万円(道衣、袴)
1万円(竹刀、木刀)
500円(手ぬぐい)。
防具などは親からもらいました。
趣味に毎月いくら使っていますか?
3000円(交通費)。
趣味に便利なサービス・アプリ
剣道手帳
試合結果や成績分析をデジタル化して管理できます。
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剣道素振りアプリ
素振りの回数で全国ランキングに参加。他者と競い合うことで素振りを継続しやくなります。
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まとめ
剣道は形の習得から実戦練習まで、基礎から応用へと段階的に学ぶことができる日本古来の武道です。
心技体のバランスをとることで集中力や体力が養われ、礼儀正しさと強い精神力が身につきます。
一方で体力面のキツさや精神修養の難しさもあります。
剣道という武道を楽しみながら、無理のないペースで学んでいきましょう。