音楽の世界へいざなう黒鍵と白鍵。
そう、優雅な響きを奏でる「ピアノ」は、老若男女問わず人気の高い楽器の王様です。
ショパンやベートーヴェンなど偉大な作曲家たちに愛され続けてきたピアノは、クラシック音楽の花形としてその地位を不動のものにしてきました。
そんなピアノは大人になってから始めるのにもぴったりの趣味なんです。
指先から繰り出されるメロディに心を委ねて、豊かな音楽の世界に浸ってみませんか。
こんな人におすすめ!
- 音楽を奏でる喜びを味わいたい人
- ストレス発散に最適な趣味を探している人
- 脳の活性化と若返りを目指したい人
- 日々の生活に彩りを添えたい人
- クラシック音楽の名曲を弾いてみたい人
始めたきっかけ
ピアノを始めるきっかけはまさに十人十色。
子供の頃にピアノを習っていて、大人になって再開する人も多いようです。
幼少期に基礎だけ習得していれば、大人になってからでもスムーズに再スタートできるのがポイント。
「子供の頃にもっと真剣にレッスンを受けておけばよかった」と後悔してピアノに再挑戦する人も少なくないんだとか。
また、我が子のピアノ教室に付き添っているうちに、自分もやってみたくなった…なんていうお母さんや、定年退職を機に新しい趣味を探していたらピアノに出会った、というシニア層の方もいるみたいですね。
中にはドラマや映画、アニメの影響で、あこがれのピアノシーンを自分で再現してみたくなった人もいるんだそう。
大人になってピアノを始める最大の理由は、「昔からピアノへの憧れがあった」というもの。
自分でメロディを奏でられることへの憧れは、音楽を愛する人なら誰もが一度は抱くもの。
その夢をついに実現できる環境が整った時、ピアノへの情熱に火がつくのかもしれません。
- YouTubeのピアノ動画を見て、自分もピアノが弾きたくなったので。(30代 女性)
- 若い頃はギターをやっており、楽器には興味がありました。コンサートなどでピアノも出来たら格好良いなとずっと思っていましたが、子育ても終わり割と余裕が出来たので、思い切って始めてみたのがきっかけです。(40代 男性)
- レストランでピアノの演奏があり、弾けると素敵だなと感じたから。(30代 女性)
- とある音楽ゲームの影響で、自分もビアノで好きな曲をひけるようになりたいと思ったのがきっかけでした。(30代 女性)
- 子供時代に習っていて、社会人になって暫く辞めていたが、仕事が落ち着いて来たので、また始めようと思った。(40代 男性)
- 実家にピアノがあったから。(30代 女性)
よかったこと・メリット
なんといっても、ピアノ最大の魅力は自分の手で音楽を奏でられること。
鍵盤を押せば音が鳴る、そのシンプルな仕組みがピアノの大きな魅力です。
楽譜を読み取り、自分の感情を込めて表現できる喜びは、ピアノならではの醍醐味と言えるでしょう。
しかも、ピアノは自分一人で旋律を奏でつつ、伴奏もできる数少ない楽器。
その満足感たるや、他の楽器とは比べものになりません。
そして、脳科学的にもピアノを弾くことは脳の活性化に効果的だと証明されています。
音楽を読み取り、複雑な指使いで演奏するという一連の行為は、脳に良い刺激を与えてくれるんです。
アルツハイマー病などの認知症予防にもピアノはおすすめ。
ピアノを習慣化することで、いつまでも若々しい脳を保つことができるかもしれません。
また、ピアノは感情をコントロールする力も養ってくれます。
悲しみや怒り、喜びなどの感情を音に乗せて表現することで、自然とストレス発散にもつながるんです。
音楽療法でもピアノは積極的に取り入れられているほど。
心に溜まったモヤモヤを鍵盤にぶつけて発散すれば、きっと心がすっきりするはずです。
そして何より、一人で完結できるのがピアノの大きな強み。
合奏の必要がないので、自分の好きな時に好きなだけ弾くことができます。
誰にも気兼ねすることなく、思う存分音楽三昧に浸れるなんて素敵ですよね。
そんな自由気ままなピアノライフは、大人だからこそ謳歌できる特権かもしれません。
(30代 女性 趣味歴1年~3年未満)
もともと音楽好きなので、自分で楽器を演奏するのは楽しく魅力です。
ひとつの練習曲を最後まで弾けた時の嬉しさはたまりません。
反復練習はキツいし、出来なければ止めたくなるし、それでも目標通りに出来たときは達成感があり、よし頑張ろうと思えます。
(40代 男性 趣味歴1年~3年未満)
自分で弾いたピアノの音色に癒されています。
また、指先を使うので頭の体操にもなって将来的にいいのではないかと思っています。
(30代 女性 趣味歴6ヶ月~1年未満)
(30代 女性 趣味歴1年~3年未満)
(40代 男性 趣味歴3年以上)
(30代 女性 趣味歴0ヶ月~6ヶ月未満)
残念なところも・デメリット
ピアノにもデメリットがないわけではありません。
まず、習得の難しさは高めと言わざるを得ません。
両手を使って異なる動きをさせるのは、脳への負担も大きいもの。
楽譜が読めなければ弾くことすらできないので、初心者にとっては大きな壁となるでしょう。
また、ピアノの上達には長い時間がかかるというのも覚悟が必要です。特に大人の場合、指の動きに硬さがあるため、なかなか思うように弾けないもどかしさを感じてしまいます。コツコツ練習を重ねても、自分の思い描いていたようには弾けない現実にショックを受ける人も。心が折れそうになった時は、気長に付き合う覚悟が必要だと言えるかもしれません。
そして何より、ピアノ習得への最大の障壁となるのが練習時間の確保。
忙しい毎日の中で時間を捻出するのは至難の業。
1日30分の練習を週に3回…などと目標を立てても、仕事や家事・育児に追われて思うようにピアノに向き合えないのが現実です。
せっかく始めたピアノも、十分に練習できずに心残りになってしまうことも。
さらに、ピアノを始めるには楽器の確保も大きな問題。
ピアノは高価な楽器の代表格なので、気軽に手が出せる買い物ではありません。
かといって狭い日本の住宅事情では、ピアノを置くスペースを確保するのも一苦労。
防音設備のない我が家で思う存分ピアノに打ち込むのは、近隣トラブルを招きかねない難しい問題なのです。
学習方法を教えて下さい
ピアノを始めるなら、まずは自分に合った練習スタイルを見つけることが肝心。
独学でコツコツ練習するのも良し、先生に習うのも良し。
自分に合った方法を選ぶことが、長くピアノを続けるコツだと言えますね。
入門期は、やはり先生に習うのがおすすめ。
理想的なフォームや正しい指使いなど、基礎をしっかりマスターする上でプロの指導は欠かせません。
近くのカルチャースクールなどで手ごろなレッスンを見つけるのも手。
グループレッスンなら、お手頃価格でプロの指導が受けられるのも魅力です。
初心者におすすめなのが、電子ピアノを使った自宅練習。
本物のピアノに比べると機能は限られますが、ヘッドホンをすれば夜中でも周りを気にせず弾けるのが嬉しいポイント。
価格もグランドピアノに比べればリーズナブルなので、まずは気軽に始めるのに適しています。
ピアノ専用のアプリで毎日コツコツ練習するのも効果的ですよ。
また、YouTubeなどの動画サイトには、プロによるピアノレッスンが数多く公開されています。
基礎の指使いから応用テクニックまで、無料で学べる動画コンテンツは初心者の強い味方。
プロ奏者の演奏動画を見て手本にするのも、上達への近道と言えるでしょう。
もっと本格的にピアノに打ち込みたいなら、ピアノ教室に通うのも良い選択肢。
マンツーマンレッスンなら、自分のペースでじっくりと技術を磨くことができます。
発表会を目標に練習に励めば、モチベーションを高く保てるはず。
個人レッスンで培った技術を、人前で披露できる喜びもひとしおですからね。
挫折しやすい入り口を乗り越えやすくなるのもポイントです
始めるのにかかった費用・必要な道具
ピアノを始めるのに最低限必要なのは、やはりピアノ本体。
新品のグランドピアノなら100万円以上はくだらない高嶺の花ですが、中古のアップライトピアノなら10万円前後で手に入れられます。
とはいえ、一般的な住宅にグランドピアノを置くスペースはなかなかありませんよね。
そこで、おすすめなのが電子ピアノ。
最新の電子ピアノは本物のピアノの弾き心地に限りなく近いと評判。
しかも軽量でコンパクトなので、リビングに気軽に置けるのも魅力です。
価格帯も幅広く、10万円以下の製品も充実しています。
まずは手頃な電子ピアノを試してみて、ピアノとの相性を確かめるのも賢明な選択と言えそうです。
ピアノ習得に欠かせないのが、練習に使う楽譜。
ピアノ教則本は1冊2,000円前後が相場です。
他にもバイエルなどのピアノ入門書、クラシック曲集など、弾きたい曲の楽譜代もそれなりにかかるでしょう。
ただ最近では、タブレットを使って電子書籍版の楽譜を購入するのも主流。
持ち運びに便利で、好きな曲をいつでも練習できるのがメリットです。
レッスンに通うとなると、また別途費用が必要になってきます。
音楽教室のグループレッスンでも、月に1万円程度の月謝を覚悟すべし。
マンツーマンの個人レッスンなら、1回5,000円以上が相場と言われています。
とはいえ、ピアノの基礎をプロに教わる価値は十分にあるはず。
自分の目的に合わせて、最適なレッスンを選択することが肝心だと言えるでしょう。
グランドピアノよりもずっと購入しやすいお値段、ヘッドホンを使って深夜でも弾ける、など趣味として導入しやすいのが魅力です!
趣味に毎月いくら使っていますか?
ピアノをどこまで究めるかによって、趣味にかける費用は大きく変わってきます。
本格的なグランドピアノを購入し、プライベートレッスンに通い詰めるとなれば、一生の趣味とは言え決して安い買い物ではありません。
月々のレッスン代だけでも、安く見積もって数万円。
そこにピアノの調律代などのメンテナンス費用も加わってくるのです。
とは言え、電子ピアノを使ってマイペースに楽しむ分には、さほど大きな出費にはなりません。
楽譜代にアプリ課金、ネットレッスンの受講料など、月に数千円程度の費用でピアノライフを楽しめるはず。
あとは強い意志と楽しむ心さえあれば、お金はそれほどかからないもの。
むしろ、安上がりな趣味の部類に入るのではないでしょうか。
趣味にかけるお金に正解はありません。
ピアノにどれだけお金をかけるかは、その人の情熱次第。
でも、ピアノに心を奪われてしまったら、お金に糸目をつけられなくなるのもピアノの魔力。
ピアノという芸術に心を奪われた時、お金など些末なことに思えてしまうのかもしれませんね。
交通費1000円
まとめ
音楽の醍醐味を味わえる趣味の王様「ピアノ」の魅力を、余すところなくお伝えしてきました。
ピアノは大人になってから始めるのにも最適な生涯楽しめる趣味。
自分の心に正直に向き合うことができるのが、大人の特権だと言えるでしょう。
確かにピアノの習得は簡単ではありません。
忙しい毎日の中で練習時間を確保するのも至難の業。
それでも諦めずに続ければ、いつか自分の表現したい音楽を奏でられるようになるはず。
人生100年時代と言われる今だからこそ、新しい趣味にチャレンジするのにぴったりのタイミング。
ピアノを通して自分の内なる感性に目覚めれば、きっと人生がより豊かなものになるはずです。
一音一音に心を込めて、自分だけの音楽を紡ぎだす喜びを味わってみませんか。
集中して練習に打ち込む時間は、日々の喧騒から解き放たれる至福のひととき。
ピアノに向かう時間が、あなたの心を浄化してくれるはず。
そして美しい旋律を奏でられた時、全身で音楽を表現できる喜びを実感できるでしょう。
ピアノを愛する仲間と出会えれば、その喜びはさらに大きなものになるはず。
ピアノは生涯付き合える益友
趣味の幅を広げ、人生を豊かにしてくれる存在になってくれるはず。
さあ、あなたもピアノの魅力を体感してみませんか。
真っ白な鍵盤に、あなたの想いを乗せて。
ピアノがあなたの人生に彩りを与えてくれますように。